「三国破妖伝」新作来襲!これはもはや映画だ!

・ぶっくりP


(スクショ満載ネタバレ記事につき格納)












知っている史実と違う戦を目の当たりにする、手に汗握る緊迫感。
夕日や火攻などの照り返しを意識した色調補正や影の付け方。
手前〜中央〜奥などの奥行きをたっぷりつかった立体感ある配置と、人物の細かい動きで見せる演技。
駆け抜ける騎馬の群れや一騎討ち等、影絵でアニメーションさせる手間と見栄えを両立させる凝りっぷり。
さらりと自然にこなす立ち絵改変に良質なBGMにSE群。



ここまで凄いともはや動画見てるって気がしないですね…。16:9の新プレーヤー対応になったことも加わって、もはや映画の域ですよ…。若しくは壮大な歴史ドラマシリーズってところですか。
郭嘉生存や小鳥の助言で変わるかと思われた史実を元の形に修正した道士と、その一行の正体とは!?
雪歩が託した「お守り」から何故あのような現象が起きたのか!?そもそも雪歩が意識して行ったことなのか!?
そして捕えられた夏侯蘭が繋げるのか、曹操陣営と劉備陣営のアイドル達を!
人間ドラマも伏線の張り方・回収の仕方もifストーリーも。全部が面白すぎるぜ!長い間待った甲斐がありました!!



勿論、面白いと言えば忘れちゃならないギャグ描写w
遅れたのを逆手に取って?エルシャダイネタまで仕込むとか卑怯だわー。ずるいわーw
周倉までアレを着たらまたカオスな絵面になるんだろうな…w



台詞や映像から繋げていく場面転換の上手さがぶっくりPの特徴ですが、今回は先ほども言った奥行きのある映像作りが更に磨きがかかった感じがしますね。
普通のノベマス形式だと背景の上に人物を載せて2ラインだけの表示、というのが一般的ですが、ぶっくりPはそこから更に手前や後ろに人物を置いて3ライン、多いときには4ライン5ラインと作ってしまうんですよね。



この場面はそれが顕著。
一番手前の張飛、2ライン目の夏侯蘭、その後ろで退路を断っている陳到、背景の焼けた建造物、そして1枚絵で合計5ライン。
これだけではなく揺らめく炎や舞い散る火の粉まで合成してあるわけですから、そりゃ作るの時間かかるわなぁ…。話は元より映像作りにも妥協無しの姿勢が読み取れます。



その代償として制作期間が長くなってしまうのも致し方無しか。前回は2010年の4月ですからなぁ…。
次回もまた時間がかかるやも知れませんがこれほどのクオリティがまた見れるのであれば、座して待つ覚悟は出来ていると述べたいところ。この戦い以後の史実(と言うより演義の記述ですが、まぁそこは雰囲気ということで)がどのように変化していくのか、ぼんやりと想像しながら待ちたいと思います。



しかし、架空戦記が広告金枠ってめったに見ない現象なんだがな…。みんなどんだけ突っ込んだんだw