「甘くない」物語

・トカチP×ぷっつんP×にきーたP×少年P×DSP

いやー、正直申しまして私が書くことはもう何もないんですよね。
トカチPはいつも通りに解説とか書いてくれましたし、cha73さんは早速思いのたけをぶちまけてくれましたし



冒頭に見せ場とも言える別れのキスシーンを持ってくることによって、「どうして765プロを離れなければならなくなったのか」をある所まで明確に表さない手法は視聴者の目を惹き付けるに十分な威力を発揮しますし、その理由がプロデュース方針を違えたからだというifが明示されると「そういうことなのか」と至極納得させられてしまう。
そこに「初めての恋」という要素を歌詞合わせで丁寧に合致させ、駅のホームでの感動的なシーンを作り上げる…。PVでありながら上質なドラマを眺めている気にもさせてくれる、そんな切ないけれどもとても美しい合作を見た真派の衝撃足るや、自分には到底計り知れませんもの。
人一倍女の子らしさに憧れる真ならではの魅せ方と理由付け、他のアイドルではこうは上手くハマりませんものね…。



勿論、春香さんなら春香さんなりの、千早であれば千早なりのストーリーの組み立ては出来ると思います。
ですが、そこに「アイドル本人が望むプロデュース方針を採用した結果、失敗する」という重い筋立てを用意出来るのは真しかいないのではないでしょうか。
理想は理想であり、現実(ゲーム)に用意された成功方針はあの王子路線でしか有り得ないというある種の残酷さ。
それがこのストーリーに更なる重さをもたらしているのだと思われます。



ラストシーン。いつもの見慣れた事務所の前に佇む真は女の子らしさを増したアイマス2での髪型。
勿論ここは「来年」という歌詞に合わせたものでしょうが、アイドルを止め765プロを離れて以後、自分で努力してその姿に至った心情とは。そして外から眺めるだけなのか、或いは再びプロデューサーの下でアイドルを志すのか。
明確にしていないそういうところを想像してみると面白いかも知れませんね。



某D.H氏の言葉を借りるなら「失恋は女を輝かせる」ということなのかも。だとしたら…。
まぁこの先は言葉にしないほうがいいですよね。



なんにせよ、見応えのある合作でした。皆さんお疲れ様です。