これが2作目…だと…!?

・島P

昨年末にデビューし、その処女作「それぞれの-i-」が界隈で話題になった島Pの2作目。
ガラリと雰囲気を変えた音ゲー曲MADなのですが…。
おいおい、これはやばい。この方のセンスとんでもないわ。




一目で分かる映像面での素晴らしさ。
メカ千早が歌う」という設定に即した選曲と演出。
様々なモニターに映る千早を見ながら電脳空間で学んでいく、といった感じの筋立て。
どれも雰囲気の構築が手慣れていてまるでベテランのような腕前なんですが、これが2作目なんですよね…。凄いわ。



リズムシンクロさせたエフェクト、モニターの点灯などはデボP辺りを彷彿とさせるものがありますが、島Pならではの構築術と言えるのはそこから更に踏み込んでメカ千早のダンスモーションさえもぶつ切りにしてしまっている点。
生身でなく電脳空間の情報、というような筋立てだからこそ取り入れたのかも知れませんが、モーションの途中をカットしてまでのリズムシンクロ演出(ダンスシンクロとは違う点に注意)はとても新鮮に映りました。
しかもその場面はエフェクトも同時にシンクロさせてある2重の手間。
なので気持ち良さも2倍。リズムシンクロ演出大好物の私としてはこれはたまらないものがあります。画面がごちゃごちゃしすぎていない、というのもポイント高し。



1つ解釈に困ったのが冒頭の○と×、そしてステージに立つメカ千早は何を表しているか。「歌を覚える」前にステージに立つわけはないし…。
そこで私はこれを「基礎、倫理的データの入力」ではないか、と解釈してみることに。してはならないことや人間らしい動作を入力し終える、これをしなければステージに立つことなど…、といった風情ですが、どうか。
まぁ、この辺りは作者の胸の内に正解があるので単に私なりの解釈というだけのことですが。………実は筐体で流れている中央画面の映像から、だったら恥ずかしいところですねw



それにしても今年は島Pから目が離せそうにありませんね。
この方は更なるブレイクを予感させます。