アイマスクエストⅣ最新話(第83話)




今回は今までアイマスエストを視聴し続けていて、この最新話を既に見ているという前提で話を進めます。なので、ネタバレ要素全開です。このエントリを見る際には十分ご注意下さい。






では話を進めます。












何やってんだよあの2人!







…あ、そうじゃないですね。
えー、ごほん。




では改めまして。






はっきり言います。
泣きました。
目に涙が浮かんでくるんです。

しかもておくれPに泣かされたのは1度や2度ではありません。
過去を振り返れば3章ラスト、4章クライマックス、6章ラスト…本当に話が盛り上がる山場では一喜一憂して、感情移入して、目の前で繰り広げられるストーリーに涙していました。

商業ものでない2次創作に泣かされるなんて数年前には想像もしてませんでした。
ておくれPのストーリーの組み立て方はもうプロと呼んで差し支えないレベルではなかろうか。





今回、話のメインはやはり真の葛藤とやよいの悩み無きまっすぐさの対比ということになります。
と言うより、「いかにして真がゆうしゃのよろいの場所へ春香を導く心情になり得るか」。
この1点につきます。


バコタも置手紙に記したように真はどうしても鎧を託されていた前持ち主、リバストと春香を比べてしまうことになる。それは誰の目にも明らかなほどの勇者としての資質の差があるようにしか見えない。
加えて「閣下」である時の真に対する仕打ちがあればこれはもう…w
そうであるからこそ、あれだけ悩んだり一騎討ちの勝負をしたりと「勇者」が鎧を託すに値する人物かどうかを必死になって見極めようとしている。



けれどそんな悩みとは対象的にやよいは迷うことなく「自分が持つ最高の武器」を「勇者」に託してしまう。それはもう呆れるくらいにあっけなく。

それは春香が「勇者」であり、この世界を救ってくれると信じているから。
ただただ、純粋なまでに。



疑うばかりでは無く。
比べるばかりでは無く。




春香を「信じる」こと。
忘れかけていた一番大切な気持ちを、ここまで何度も対比されてきたやよいを見ることで思い出す。

その流れに持っていくまでが実に自然で心地いい。
まさに、ここまでの積み重ねがあったからこそ、これだけのカタルシスを得られるのです。



常々、ておくれPは「そのキャラクターがその行動を取るまでにどういう心情に至らなければならないか」を考えていると言っています。同時に「そういう心情にまで至らなければそこまでの展開がひっくり返ることもあり得る」と。


今回はまさにその典型。
ここまでの話の積み重ねが弱ければ真が春香にここで鎧を託す決意を固めたかどうかは怪しいと言わざるを得ません。

単純に【やよいがあっさり春香へ武器を託す→やよいが信じるなら私も…】とならず、それでいて視聴者はこの一連のシーンに一切の違和感を抱かない。
こうした流れに持っていくまでにどれだけのストーリー展開が練られていたのか…
アイマスエストをここまで見続けている皆さんにとってはもはや語るまでもないかと。


全ては視聴者の納得とカタルシスのために。
ておくれP、恐るべしです。







そしてもう1つ。
今回色んなところで重要な立ち回りを演じたNPC達。




私がアイマスエストを心から愛して止まない理由はまさにここにあります。
NPC達はみんな「生きている」キャラクターなのだと。


単なる説明やフラグ立てに留まらない、パーティを助け、導き、支えになってくれる人たちがいて、その人たちみんなが自分のため、国のため、家族のため、仲間のためにあちこちで、この世界で一生懸命に「生きている」。
それが本当に楽しくて、嬉しくて、仕方がないのです。



旦那のためあちこちから武器防具を集める主婦がいれば、半ば強制労働で山道工事をやらされる工夫がいる。かと思えばこちらでは強い男を娶りたい王女が勇者の決意を問いただし、ドラゴンの鱗の硬さを知る優れた職人が傭兵のためにドラゴンに通用する1振りの剣を仕上げてみせる。道化師としてイムル村開放戦に参加したパノンがスタンシアラに突き立てた剣は奇妙な縁からそのバトランド兵士の手に渡り強力な助けとなる。脱走した下着ドロはちゃっかりとお城の宝をくすねて自分の物にし、衝撃的な告白を目の前で見た女兵士たちは真っ白になってしまい、そしてレイクナバの親方は


たった一言、わずか2行しか書かれていない手紙と自慢の武器をトルネコに送る。



この自慢の武器、レイクナバの親方の家の宝箱に本当に置いてあるもの。

ドラクエⅣ内で語られる話、置いてある物・売ってある物、武器や呪文の効果に至るまで。
本当に細かいところまでドラクエ?をプレイして、その上で膨らませるNPC達のキャラ付けとストーリー。それら下敷きがあるからこそ、NPC達は本当にこの世界で生き、暮らしているのだということを実感させてくれます。



長々と書きましたが結局のところ、今回の泣かされどころはNPCの魅力あってこそってことなんですよね。酢昆布にもバルザックにもリバストにもポッポにもヘラルドにも泣かされてきましたが、まさか親方にまで泣かされるとは思いもしませんでしたよ…


そしてNPC絡みの個人的もう1つの泣きどころ、というか感動ポイント。


誰もが6章冒頭で疑問に思ったバトランド王からの経験値の餞別。
ライアンが勇者と共に闘う決意を固めたこの場面に持ってくるとは!
興奮のあまりガッツポーズが飛び出てしまいました。目をウルウルさせながら、ですw







今回はもはやアイマスエストでは珍しいことではないのですが、神回と呼ぶに相応しい話だったので興奮してつい長々と書いてしまいました。他にもチームておくれの皆さんの手厚い強力、投票所へ行ってない人へのためのサービスアイキャッチ、閣下と真の一騎討ちシーンなど語りたいことはまだあるのですがキリがないので…




いやぁ、それだけにタイトルがこれ以上ないほど内容を表してるなぁ、とw
これを計算ずくでやるんだから、ホント、ておくれPは只者ではないw





あと、多分だけどパノンに関して1つ伏線張ってるよな…
気付く人ならピンと来るレベルで。